空気が流れるところは室内
ソーラーれんの特徴である「温熱環境のバリアフリー」には、空気が室内をまんべなく巡るように計画することが必要です、
1.暖かい空気は上にのぼる。
2.冷やされた空気は下におりる。
3.入口と出口の両方があって空気はうまく流れる。
このように、空気の動きには大きく3つの原則があり、図面から空気の動きを読み取ってうまく設計に活かします。
空気がまんべんなく巡るソーラーれんでは、空気が流れるところはすべて室内と考えるのが基本です。したがって集熱屋根に面する部分や床下空間も空気が流れる箇所なので、室内と考えます。高温下では、化学物質の揮発を促進させることがあり、材料や接着剤など、室内空気に触れるものには、十分注意して選択しなければなりません。
集熱に有効な要素
ソーラーれんは建物のデザインや構造を拘束するものではありません。けれども自然の力を取入れるためには下記のような要素があり、それらをうまく活かすという点では共通のデザインが見られることになります。
集熱量は、流れ長さよりも、南側に面する屋根の幅に影響を受ける。
集熱面はできるだけ南面で、日射に対して直角に近い勾配の方が集熱に有利となる。
集熱面となる屋根は、空気が流れやすいよう、できるだけ単純に計画する。
ガラスを設置することで「温室効果」を得てより高温の空気を集めることが出来る。
システムをうまく動かすための注意点
1. ソーラーれんは、空気の風量によって温度を管理しています。必要風量を確保できなければ、室温が上がらなかったり、集熱面の温度が上がりすぎて機械や材料の寿命を短くしたり、故障の原因になります。特に夏は屋根が極めて高温になりやすいので、集熱面下の断熱材の耐熱温度には十分注意が必要です。
2. ソーラーれんは、それぞれの温度センサー(棟・室温・外気温)から送られてくる情報を基にハンドリングボックスの制御をしています。したがって各温度センサーは役割を充分考えて設置します。例えば外気温センサーは、直射日光や壁からの熱などの影響を受けにくい北側の軒下に設置します。また室温センサーは一番暖めたい空間の代表的な温度を感知する必要から高さも考慮して設置します。
3. 集めた熱を逃がさないよう、断熱と気密を確保する必要があります。気密は煙試験を行って確認し、煙漏れがある場合にはシールを施し密閉します。また基礎の土間コンクリート部分を蓄熱体としているので、基礎下、基礎立上り部分と外周部の土間部分には断熱材を施工し、熱が逃げないようにすることが大事です。 |