なんとか保存したい! 昨年の4月から阪神間の歴史的建築物を見て廻る会に参加しています。まだ試行錯誤の段階ですが単に見て廻るだけに留まらず評価と記録も残していこうという趣旨で運営しています。メンバーは建築関係者よりむしろ一般の方の方が多いオープンな集まりです。昨年は神戸の御影地区や岡本さらに芦屋、西宮といった区域を廻り渡辺節さんの乾邸やヴォーリスの小寺邸や関学、神戸女学院といったいわゆる定番に留まらずあまり一般には知られていない建物も数多く見て廻り、多くの発見と収穫がありました。 ヴォーリスといえば豊郷小学校の建替え問題がマスコミでは大きく取り上げられていますが何故に今過去の歴史的建築物に広く一般の関心が集るのか、今の日本の閉塞状況と何か関係があって一時的なブームには終わらないではないか...そんな思いも個人的にはしてます。又乾邸についてはこのままではいつ取り壊しになるかもしれない中、何とか保存につながる活用法はないかという意見や前向きの提案も出はじめています。 理屈はともかく建築という具体的な物に実際に触れることは歴史を身近に感じることのきる近道であり、なにより楽しみに他ならないとの思いでメンバーの皆とこの会を続けていきたいと考えています。 この夏には簡単なシンポジウムを開く予定ですので又その節はよろしくお願い致します。
「歴史的建築物研究会」 http://homepage3.nifty.com/amenity2000/
乾邸の建築年は1936年。やはり玄関ホールからゲストルーム、2階居間にかけてが材料、意匠、デザインの密度いずれもすばらしいものです。現在これと同じものはまず作れまいと思わせるほど。全体の意匠は米英系のクラシック調と日欧風混在のアールデコ調。ラジエータグリル等の金物類の意匠に大変ユニークで面白いものが数多くありました。