うおがし銘茶 銀座店 「茶・銀座」 見学記

野沢正光建築工房のホームページに詳細がありますので、あわせてご覧下さい。
http://www.noz-bw.com/works/ginza/ginza.htm


間口約3m、ギンザのビルとビルの間にはいりこんだ“お茶の箱”はとても刺激的でした。
ロールアップするステンレス重量シャッターに、リフトアップする自動ドア、メタルスクリーンの仕掛けが、お店の開店、閉店を告げるように建物のファサードを変化させる。開店時は間口いっぱいに広がる開口部が、露店でお茶を売っているような感じさえ覚えさせるほど、すんなりと客をお店の中へと迎え入れてくれます。
お茶が並ぶショーケースを左に見ながら、店の一番奥へと進み、コンクリートと黒い壁、すりガラスの間にある、幅900の階段を上りはじめる。足元を照らす照明に誘われながら2階へ。そこには、ほの明るい落ち着いた雰囲気で煎茶を楽しめる空間が用意されていました。
そして最上階へ登りつくと、そこは屋外で、紗のような効果のある茶色の竹の粗いすだれで囲まれた茶室が目の前に現れました。濃茶色のウッドパネルの床を見ると、メタルメッシュが待合に置かれたベンチの上から床へとまるで本当の布のように敷かれていました。素材は金属なのに全然そんな感じがしない不思議な素材です。お茶が用意されている間、お茶を立てる人の姿を垣間見ながらベンチに座って上を見上げると、ビルとビルの間の切り取られた、冬の訪れを目の前に控える東京の青空は、とてもすがすがしいものでした。
帰りに、階段を下りている途中、前の人が突然止まると、階段中央部にある黒い筒の扉を開けた…と、そこにはトイレがありました。
このようにお茶を楽しみつつ、空間も楽しむことができる(勿論その逆も然り。)建築物でした。次に行くときは、お店の開店の11時より前に行ってその姿を変える様子をぜひ見てみたいものです。

うおがし銘茶 銀座店 「茶・銀座」
[設計]建築:野沢正光建築工房
    内装:高取空間計画
    構造:山辺構造設計事務所
    設備:科学応用冷暖研究所
[施工]バウ建設(株)
[統括]増山敏夫 

文●OM研究所 奥山綾子

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