vol.6 2005/03/09 OM研究所所長野沢正光 その4

T :

前に野沢さんがおっしゃってた、普通だと思ってることがおかしいって、変だっていう話。

N :

うーん。のような気がするよね。

T :

やっぱり意思を持って、「家は買わない」。

竹本

どういう結論ですか(笑)。

T :

いや、やっぱり、30年のローンは組まない。それはおかしい。

N :

ね、どうしてなんだろうね。サービスって、相手が何を望んでいるのかというのをこっちが感じて、それを先にする、場合によっては引っ張るってこと。こうでしょう? と提案できるぐらいじゃないと、言われたからやるんじゃサービスじゃない。15万人ぐらいの町では、サービスそのものを自分たちでやっちゃいましょう、ということが始まってる。そうすれば行政が大きくならなくても、サービスの質が上がっていくということは起きますよ。そのためには、僕たちが持っている想像力、サービスの力みたいなものを、僕たち自身が自覚しないと。僕たちは要求もする。レストランに行って要求するように「あなたの天ぷらこれでいいのか」というふうに行かないと。僕たち自身の要求の質が高くないと、さらに場合によっては自分たちでそれができると思わないと。

T :

そうですね。

N :

要求するだけじゃなくて、あなたがやらないならこっちで人材集めてやっちゃうからと。相手が、「お、対抗勢力出てきたからこちらも頑張らないと」と真似するぐらいの感じでやらないと。
ニューヨークの図書館のことをまとめた、岩波新書から出ている「未来をつくる図書館」って本があって、すごく面白かった。目が覚めた。日本の図書館と全然違うサービスで、全部NPO、就職の面倒から何から何でもやる。

T :

機能が違うわけですね。

N :

町が元気になるようなことをどんどん図書館が仕掛けてて、僕らが思ってる図書館と全然違う。就職案内から職業指導から。図書館といえないと思ったね。こんな社会的サービスがあるんだと思ったよ。
僕らの中にあるセクショナリズム、それは図書館の仕事じゃないとか、それは公民館の仕事じゃないとか。その先に行かない、サービスが重なりあわない。
ところでこれ、50年前に清家清さんが設計した家だよ。最近撮った写真、いいだろう? 森博士の家、斉藤助教授の家。夏に松下電工で展覧会があって、その前に『住宅特集』で取り上げるからその原稿書かなきゃ。君たちもかわいそうだよ。こんな家見たことないだろう? 俺は見てるんだ、とか言って。

一同

(笑)

N :

やっぱり食ったことないものはさ…。 こんなに上手なんだよ。町医者みたいに頑張る人もこういう家つくらないし、こういう頑張り方しないし、この程度でいいんだよって感じがある。50年前にこんなのが出来てて、自邸なんか床暖房だろう。ああいうのがサービスっていうのかなと思って。

 
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