前回[スペインの二つの村](03.12開催)に引き続き、第2回目の報告展を開くことに致しました。今回報告するのは、この調査の初回(2001年)に行なったイランの砂漠周縁の民家調査と、その翌年に訪ねた南米ペルーの高地・チチカカ湖上に浮かぶ草の島と家(2002年)についてです。 イランの民家はこの調査をはじめた発端です。強烈な陽射しの砂漠にある分厚い無窓の壁に囲まれた住居。そこに「囲み」の持つひとつの空間の原形を予感し、なおその空間が支える居住上の実際の性質を知りたいと思いました。 ペルー高地の湖上の家は、私たちが持つ建築の常識を覆します。水上のふかふかと揺れる草の島に建つ軽くか弱い草造りの家。それは建築が持つべき強度、住居が果たす役割とは何かということを、あらためて考えさせられるきっかけとなりました。 その二つのケースについて、それぞれの住空間の実測とその気候性の計測結果を展示します。ご高覧の上ご批評ご助言いただければ幸いに思います。