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  OMの町角 開催趣旨  
  町角のある風景にむけて  

建築することは、「地」を「場」に変えることである。町場で建てられる一軒一軒の家を連なりとしてみた場合、我々はそこにどのような「場」を生んできたのであろうか。果たして「地」は、もとめられる「場」となり得たのであろうか。
かつて地域には『町角』と呼べるスポットがあった。そこは、その町角に住む人だけではなくて、その前を往来する人にとっても、何故かこころを落ち着かせてくれる「場」であった。

いつも変ることのなかった風景が、ある日突然、解体破壊され、新たに建築されて風景が一変したとき、我々は感銘の喪失を覚える。もしそれが変哲もない風景であったとしても、失ったものが意外に大きかったことを知る。そしてその風景は二度と戻らない。

今、各地域の風景は音を立てて変貌している。OMソーラー協会の加盟工務店は、全国300社を数えるが、この急速の変貌に忸怩たるものを禁じ得ないでいる。

建築は恐い。人のこころの中にあったものを壊して建築するのだから。

建築する者は、恐れを知るべきである。そこに確かにあった「地」を、建築によって新たな「場」とするとき、人びとにとって好ましい「地」の再生はどうあるべきなのか。我々は、そうした『町角』づくりの「解」をここにもとめたい。

さらには、その『町角』に住む人にとっての居心地を、我々は大切にしたい。もし『町角』の内側が、鬱屈を強いられる家であったとしたら、その表情は『町角』に自ずと映し出されるであろう。『町角』に住む家族の夕餉の営みを、団欒の「場」へと高めてくれる良き居心地を、我々はつくり出したい。

そのための設えとして、我々はOMソーラーを挙げたい。単にOMソーラーが付いた家ということではなく、OMソーラーだから実現できる居住の質を問いたいのである。

風景としての『町角』と、その内側の居心地の良さを、ひとつのものとして考える設計提案を乞いたい。

 
     

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  工務店と設計者との生き続ける関係構築へ  

今回の『OMの町角』設計提案競技は、もうひとつの企みを持っている。それは設計提案されたものを、単なる提案にとどめることなく、提案をオファーする工務店と一緒になって建築実施することを前提としていることである。

この場合、設計提案されたものが、そのまま実施化されることは、まずないと考えたい。何故なら、地域が変り土地が変れば、『OMの町角』もまた、その応答の中に「解」をもとめるのが〈OM的〉だからである。

提案をオファーする工務店は、「作品」を買うわけではない。提案を受けとめ、それを地域に適応させるべく、一過的ではなく恒常的に、提案者と協同・協働したい。

提案者もまた、自己の作品を実現するにとどまらず、その工務店の同伴者として、職能を以って息長い関係を築いてほしい。工務店はその骨折りに対し、『OMの町角』設計費と共に、「主任建築家」として遇することを約し、年間報酬費を計上する。

『OMの町角』が、その町を生き続けるように、工務店と設計者との生き続ける関係構築が、今、日本の住宅建築にもとめられているのではあるまいか。



 
     
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※「第7回OM地域建築賞開催記念」とは
OMソーラーを取り入れた既存建築を対象に、優れた作品に対して
、数年毎に表彰を行っています。第7回は、2006年7月募集〆切、2007年2月発表予定。
 
主催OM研究所 共催OMソーラー協会
[ LAST UPDATE Wed, 2006-05-24 15:24 ]
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