| |
 |
 |
北軽井沢の家 |
安田:最近作「北軽井沢の家」は住宅建築4月号に載っていますから見てください。今の僕は「配管の真かべ」「照明の真かべ」などから、「OMの真かべ」に至るまで、すっきりしてきています。
奥村:具体的には、どういうことなんですか。
安田:柱を見せるということでは、「チリ」は大きいほどいい。梁も見せる。以前は105角でしたが、120角になり、北軽井沢では150角になり、納得。枠おさまりがなくて梁に建具の溝を切っています。
柱と梁がゴーンと立派でも、ほそい線がないとやさしさを作ることが出来ない。木をいつくしむ、林の中にいるような気持ちになる。それには、こまやかな線が必要。例えば、面のとり方、舞良戸、垂木、外壁のたて押し縁、格子、家具、などがリズムをととのえたり、メロディを奏でたりする。
奥村:そのへんがこのコーナーのねらいでもあります。
安田:この家も全部真かべだけではなくて、浴室は大かべです。おととい、きのう、そして今日も行くのですが、渋谷の鶯谷というところにある銭湯。そこで気がついたのですが、脱衣場は林で、浴室は滝つぼなんですね。
奥村:浴室も真かべの家だってありますよ。鹿児島県で泊まった宿では真かべ、左官仕上げの風呂場でした。
安田:それは有り得ますが、水まわりは大かべがいい。
最近は気密・断熱が必要ですから外壁はどうしても大かべになります。
奥村:外壁だって真かべの家、ありますよ。うちが、そうです。
安田:でも断熱・気密はダメでしょ。
奥村:えヽ。すきま相当面積19平方センチメートルですからねェ。
話がそれました。ディテールに戻りましょう。先ず柱の「チリ」ですが……。
|