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安田:充分わかっています。永田さんは、もしかするとあの「やさしさ」は大かべでしかやれない、真かべだとゴツくなる、と思っておられるのかも知れない。でも、真かべのほうが、「やさしさ」が出ると思いませんか。とことんデザインしないと大かべはできない。線だってもっともっと細くしないといけない。真かべは自然の摂理にすなおに従ってやれば自然にやさしくなる。
奥村:民家風は真かべでしょうか。
安田:真かべか大かべかというのは、表現の仕方が違う。民家風というのは・・・らしさ、という意味で、真かべか大かべかという区別とは違う。数奇屋には塗りまわしがあるけれど、あれは真かべの世界でしょ。大かべでは窓はパンチングウィンドウですが真かべではスリットです。真かべには「回る枠」はない。あれば枠じゃなくて細い柱だ。
今は断熱・気密ということがあるので、外壁の真かべは有り得ない。外も真かべだと軒が出てくる。軒の出が大きいのはきれいですね。屋根の役割がはっきりしている。家を守っている。そういうのが自然の摂理ですよ。大かべは全部デザインできる世界だけれど真かべは自然の摂理に従う部分が多い。でも共通して言えるのは、やさしい、たのしい空間をつくること、ですね。
奥村:ありがとうございました。
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