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そもそも、
学生時代、初めての海外旅行で屋台の軒先にぶら下がるカバンを買った。それはデザインがとくに優れているわけでもなく、つくりが丁寧だったわけでもなかったけれど、大きさがちょうど良く、丈夫そうだったのだ。
あれから十数年。遠出の時は、いつも一緒。原形は、フタをベルトで留めるようになっていたが、ベルトの端が反り返って、ピラピラと腕に触れ、気になってしょうがない。革が厚いことをいいことに、「堀商店」で引出し用の真鍮の把手を購入して、フタを留める金具に改良。手に触れるモノは、気に入らないところばかりが目に付く。家具用金物は、カバンにはやはり無骨。何度かヤスリで削り、太さを変えるとなんとか馴染んでくる。その後もちょこちょこと改良を重ね今に至っている。しかし、そろそろくたびれてきた。とくに自分で手を加えた部分の縫製がほつれ、革自体もパサパサしてきた。一生モノのカバンが欲しい。
とりあえず、
毎日の外出時に、数点の小物を入れて欠かさず持ち歩く小さなポシェットは、ユニクロで買った1000円のナイロン製。縫製がしっかりしていて、大きさもちょうど良くて使い勝手にも満足。よほどの荷物がないかぎり、基本的に手には何も持ちたくない派。その点、肩掛けにも、手提げにもなるこの形はすこぶる便利。とはいえ、毎日持ち歩いているものだから、学生服のズボンのようにテカテカに黒光り。さすがにユニクロはどこもほつれない。かわりに生地が擦り切れ、薄くなって向こうが透ける。あまりに情けない状態。おまけに肩掛けのユニクロは、歳不相応と周囲からの冷たい視線。
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