2003/05/30掲載
 
私のセカンドハウス「亜鉛閣」/OMソーラーシステムを利用した実験的エコハウス/2002年1月竣工/福島県双葉郡川内村

しきち

 福島県双葉郡川内村は阿武隈山地の中央にある山林が88%の山村である。バブルの時代にこの村の林地を活用する目的で「山林都市構想」が持ち上がり、計画の立ち上がりをお手伝いしたが、バブル崩壊と共に構想は立ち消えになった。そんな縁で、そのころ村で不要になった木造の保育園の建物を買い取って改装し、13年間別荘として利用していた。
 同じころ、前から目を付けていた土地で、山林(村有地)に囲まれた開けた谷地と林地(民有地)を譲ってもらうことになった。一部に農地を含んで8000坪の広さがあり、阿武隈東斜面20万坪の木戸川支流流域の本流への合流点・即ち扇の要の地点に位置する山間の土地である。ちょうど山の反対側西斜面には、日本人で初めて宇宙へ飛んだ秋山豊寛さんが農業を営んでいる。私はいずれ将来はこんな山の中で暮らしたいと考えていたのである。
 6年後、即ちいまから8年前であるが農地の転用許可が下りたので、土地の所有を正式に移し、従来無理に拡張した段状の水田の造成を改め、浸蝕法面には土を入れ、川の流路を自然な形にもどし、池やカスケード(段滝)を設けるなどの最小限の改良造成工事を行なった。田の灌漑用の溜池は、土手を切って水を落とし、ビオトープとした。
 池の周囲には、ヤマボウシ、シダレ桜、モミジの大木をはじめ、花や実をつける中小木を植えた。その後も小さな造成や植樹を行い、家の敷地として少しずつ整えていったが、失敗も数多かった。なかでも果樹園は土が合わないことや手入れができないことで、梅、栗以外の苗木はほとんど全滅してしまった。

池のようす
 

LAST UPDATE [ Tue, 2003-06-10 11:24 ]
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