一昨年まで使っていた保育園を改装した別荘は延100坪もある広々とした平屋の木造家屋で、夏は快適であったが冬は寒くて使えなかった。冬の夜には−10℃以下になることもあり、たくさんある石油ストーブをどんどん燃しても、断熱が悪いのでいかにもエネルギーのムダ使いに思えた。冬でなくても、春秋にも寒い日は多く、冷害の年の夏は寒くて東京へ逃げ帰ったこともあった。 また冬は人が居ないと水道(井戸)が凍ってしまい、不凍水栓で落とした水を立ち上げるにも手間がかかる。とにかく暖房と給水が一番の問題点であることは、この村で10年以上も経験して身に染みたのである。 新しい土地に建物を計画するにあたって、この二つの問題をどうするかという点が最大の難関として立ちはだかった。 解答はもちろんOMソーラーであったが、その理由は次のようなものである。
そこで、私はOMソーラーを勉強しようと考え、OM研究所主催の技術講習会に参加させていただき、建てるべき家の構想を模索しはじめた。自分や家族はあんな山の中でいったいどんな生活ができるのか。とくに私自身完全リタイア以前の移行期のライフスタイルなど、建物のデザイン以前の問題点が山積していることを改めて自覚し、考え方を少しずつまとめていった。