高気密高断熱のOMソーラー

 設計をはじめるにあたって、建物の構造方式はツーバイフォー(枠組壁構造)とし、できるだけ多くの資材を直輸入することにした。OM研究所等で「近くの山の木で家を建てる」運動を勧めていることは承知していたが、あえてツーバイフォーに踏み切ったのは次の理由からである。

ツーバイフォーは資材と手間の点で総合的に工費が割安で、強度が大きい。
ツーバイフォーの木材は、エコロジーの面で生産管理の行き届いた北米規格品で、地球全体からみれば環境破壊につながらない。
構造上、断熱材・気密シート・輸入断熱サッシュなどの施工がしやすい。
個人的な思い入れだが、私は30年前の日本のツーバイフォー導入期に開発に関わったので、現在の進歩した工法を経験してみたかった。

 また省エネの観点から高気密高断熱を徹底することとした。断熱材のグラスウールは厚いもの(壁/R19・屋根/R30)を使用し、躯体内側の気密シート貼り・外側の通気防水シート貼り(躯体内結露防止)も入念に計画した。
 OMソーラーシステムは中気密の家を前提としているので、近年の高気密化に充分対応できなくなっている。即ち採熱時の使用済み空気の逃げ場がないため、熱せられた空気がうまく室内へ押し込めないのである。
 私は「排気ダンパーボックス」なるものを考案して、リターンダクトの吸込口に設けた。これは空気の取り入れ時にハンドリングユニットと連動して屋根裏へ室内からの排気口を開くというもので、メーカー(Tomos)に試験的に製作していただいた。

 

LAST UPDATE [ Tue, 2003-05-27 13:36 ]
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