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高齢社会において、「ザ・サードエイジ(第三の人生)」がいま大きな関心事となっている。
第一には自分が一番望む、自分に合った生き方をしたい。それは人生であり、暮らし方であり、それらを包み込む自立と暮らしやすさを実現する「小さな家」でもある。第二には社会貢献したい。そのためには、慈善団体やNPOの活動に参加するか、自分なりの価値観と活動で社会貢献するかということになる。さらには、介護し介護される人間関係が明るく健康に過ごせる環境を創りたい。それは、介護環境のあり方と同時に社会意識の成長と一体となってはじめて実現できることである。
上記以外にもたくさんの課題があるが、−番特徴的なこととして、今回この課題を取り上げてみようと思う。
最初に「第三の家づくり」と「第三の人生の社会貢献」について、北九州市で「エコライフ市民の会」の会長として活動をされ、また、現在新築中の自宅を市民活動の拠点にしようと考えている大谷光男氏に後援いただきました。
始めに自己紹介を兼ねて現在勤務の三菱化学(株)管理センター環境安全室でのVTR制作、その中でハヤブサの生息を記録するようになった過程や、その後、環境問題に深く取り組むようになったいきさつなどを話していただきました。勉強をすればするほど地球環境問題の深刻さを感じ、この事実をできるだけ多くの人に分かりやすく伝えるために、たくさんの映像機材や音響装置を揃えるようになったそうです。
「エコライフ市民の会」はそんな大谷さんの熱意で発足され、子供たちや地域住民の方々に、身近な省エネの実行や、その結果の具体的数字や金額で思いがけない成果が得られることなど、省エネの実行には、普段ほとんど気にもとめないようなことの積み重ねが大切である、といった話しで締めくくられました。
続いて「介護環境と施設」の観点から「宅老所『よりあい』」や『NPO笑顔』での活動を通して建築家:浜崎裕子(Y-TEC代表)氏に講演いただきました。
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左より、浜崎氏、大谷氏、丸谷 |
1997年、福岡市が市内3ヵ所に高齢者施設建設用地の貸与先を決める社会福祉法人の公募をおこなった。これを機に「宅老所『よりあい』とともに新しい老人ホームをつくる会」を設立しコンペに参加。この宅老所『よりあい』は地域住民、福祉スタッフ、建築チームの三者が一体となって活動を重ねてきたもので、地域に望まれる老人ホームをつくろうとした取り組みは全国でも始めてのものでした。しかし、残念ながらコンペには選ばれなかったが、その理念を引き継ぐかたちで『NPO笑顔』が設立された。
現在一般的に考えられる「介護」は、介護を要する人に対して外から手を差し伸べて、その人を限られた世界に「閉じ込めて」しまっているのではないか。これに対して地域住民による『NPO笑顔』と痴呆ケア施設『よりあい』は、連携することによって高齢者たちに力を与えている。そこで作用しているのは、介護を要する人が社会に向かって自分の世界を「開いて」いくことをサポートする「地域の力」である。このどちらか一方だけで成し得るものでもなければ、制度や通り一遍のサービスでできるわけでもない。長年住み慣れた地域で人々が主体的に行動しつつ培ってきた心のつながりと、人ひとりがより良く生きようとする気持ちを支え合うことによって生まれてきたものであろう。
『NPO笑顔』の活動はまだ2年目だが、これは注目すべき事実であり、ここに福祉の原点が見えるような気がしている、と話してくだっさった。
講演後、大谷さんと浜崎さん、丸谷を加えた三者と会場に集まった方々とで、活発な意見交換がおこなわれました。

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