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赤外線放射温度計にはじめてであったのは10数年前、設備設計の第一人者葉山先生の自宅に伺ったときであった。天井輻射冷暖房を試みた住宅で先生の説明を聞いていると、何やら不思議な計器を手にしているではないか。天井や床を覗いては「天井は21℃です」と、表面温度を教えてくれた。それは確かミノルタ製で当時20万円ぐらいする高価な計器だった。
そもそもこの温度計は、養豚場で動き回るメス豚のアソコの体温から発情期を知るために開発されたらしい。そんな優れた道具も今ではハンディで安く入手できる。設計したパッシブ住宅の室内熱環境を検証するのに大いに役立っている。
また、これを使えば勘に頼らずに天麩羅を最適温度「175℃」で上手に揚げることができる。春は採れたての山菜を、秋は野山の茸をカラッと揚げて酒の肴に‥‥。道具は使い方しだいです。

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