エレメントとしてPCストラクチャーが活躍する。 調合から養生に至るまで工場で管理されるPCは、現場打ちのコンクリートにはない精度と風合いを持つ。この「素材色」の魅力で全体を構成するとき、建築用資材ではないスケールの部材の機能転用がキーワードとなる。
1 ゴミ置き場/パワーボックスカルバートRC2200×2200(前田製管) エントランスゲートとエントランスサインを兼ねたPCストラクチャーは溶融亜鉛メッキの吊建具とともに「ゴミ置き場」を構成していた。巨大な共同溝部材、あるいは「U字側溝」として横たわるのではなく、地面に突き立てられた造形は、PCコラムのストラクチャーを地面に支えるものとしてではなく、地面から生えてきたもののように映る。露出配管、直付け照明器具がボックスカルバートを「躯体」に変える。
2 雨水貯留槽/鉄筋コンクリート水路 800B(前田製管) 「雨水貯留槽」も PCの「U字側溝」で構成される。蓋は杉の三層合板「Jパネル」である。練り物であるPCの「U字側溝」が躯体になるとき、杉の三層合板は「自然素材」の風格を表す。