OM研究所の現在

 「パッシブ建築」、「パッシブソーラー」という言葉がまだ生まれていない60年代に、既に生き物のように、建築自体に外界の変動の影響を縮小する能力を持たせることはできないだろうかと考えていた一人の日本の建築家がいました。OMソーラーの生みの親である建築家奥村昭雄です。建築を外界と応答する熱的なシステムと捉えて建築デザインする奥村の研究は、80年代になって、コンピュータ解析による太陽熱の熱収支シミュレーション開発へと至り、ついに1987年にOMソーラー利用による住宅が誕生します。
 奥村は、「OMソーラーの目指すもの」という一文で、次のように述べています。
 「人間には適度な刺激が必要である。それによって、人は生きものとしての活性を得、健全で健康な心と体を保つことができるというのがOMソーラーの基本的な考え方である。それには、自然の変化に触れ、それと上手につきあうことである。OMソーラーは原始的な生活に我慢しようと考えているわけではない。反対に、新しい技術ーー適正な技術を利用・開発して、豊かで健康で、自然と共に生きる生活を求めようとしている。同時に、本当の豊かさや健康とは何かについても、多くの人と共に考えていきたい。OM ソーラーは固定した技術ではないし、省エネルギー技術だけでもない」と。

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[ LAST UPDATE Thu, 2005-08-11 21:22 ]
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