OMソーラ−の室内気候

 OMシステムでは、冬の晴れた日中、屋根面で集熱された暖かい空気は床下空間に送られ、熱伝導率と比熱の違いから床下コンクリートに蓄熱されます。夜間室温が低下すると共に、床面を通してゆっくり放熱されます。空気式パッシブシステムの室内温熱環境が優れている点は空気温度を操作するエアコンディショニングではなく、低温輻射による間接暖房である点です。

[ 温熱環境サーモグラフィ ]

 表面温度をビジュアルに表現するサーモグラフィは、室内気候の把握に有効です。作用温度に支配される低温輻射環境にあっては、表面温度が26℃あれば空気温度は18℃で快適だといわれています。

[ 室内空気質 ]

 室内は人間の呼気によって汚染されます。一般的に、人間の呼吸によって室内の炭酸ガス濃度が環境基準を超えないためには、一人当たり1時間に30立方メートルの新鮮空気が必要だといわれています。4人家族で必要になる120立方メートルの新鮮空気は、床面積100平方メートル、平均天井高さ2.4mの室内では、換気回数0.5回の体積になります。かつて当たり前だったNO気密の建物は、その隙間から自然に1.5回以上の換気をおこなっていました。換気を犠牲にしてきた「高気密・高断熱」は、室内空気質の問題を引き起こすことになります。
全国の住宅5000戸を対象とした2000年度の室内空気質調査では、全体件数の27%がホルムアルデヒトの室内濃度指針値を超え、トルエンは12.3%、キシレンは0.13%(6件)、エチルベンゼンだけ全件数が室内濃度指針値0.88ppmを下回っていました。世論を受けたメーカー側の努力で、最近の建材はノンホルムに向かいつつあります。調査でも最も室内空気質が悪かったのは築4〜5年の住宅です。築2〜3年、ないし築1年以内住宅では改善に向かっていることが報告されています。

[ 相当隙間面積 ]

 次世代基準と呼ばれる平成11年の断熱基準では地域ごとに気密性能が定められており、それは床面積1平方メートルあたりに何平方センチメートル相当の穴が開いていることと同じという数字「相当隙間面積」で表されています。一般に「相当隙間面積」は竣工後測定を行わなければ求められないもので、そのためには気密測定器が必要となります。OMでは独自に気密測定器(OM計画取扱「Dr.Dolphin(ドクタードルフィン)」)を開発し、加盟工務店のネットワークと研究部の測定ではそれが使われています。「相当隙間面積」がわかれば、内外温度差と外部風速、周辺状況などの条件で自然換気回数が求められます。

[ シミュレーション室内温度 ]

 シミュレーションでは建物各部分の温度を1時間毎に計算しています。室内気候については空気温度を計算していますが、体感の状態の把握には床表面温度や床下のコンクリート温度の把握が不可欠です。

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[ LAST UPDATE Thu, 2005-08-11 21:22 ]
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